乳がんの検診について
乳がんは、無症状のうちに検診を受診すれば早期発見につながり、適切な治療によって治癒の確率も高くなります。
1.乳がん検診の基本情報
乳がん検診の対象者
40歳以上
・受診間隔
2年に1回
・主な検診内容
問診、乳房X線検査(マンモグラフィ)
・乳がん検診を受けられる場所と問い合わせ
地方自治体(都道府県、市町村、特別区)
保健所(ホームページ、電話)
(対がん協会の支部でも検診を行っているところがあります)
・乳がん検診の検査結果
検査結果は、検査後10日~1ヶ月ほどで主に文書で通知されます。
2.乳がん検診の具体的な流れ
乳がん検診(一次)は、国の指針によりますと、対象は40歳以上で、問診、乳房X線検査(マンモグラフィ)が基本になっています。
視触診は推奨はされていませんが、実施する場合はマンモグラフィ検査と併用します。
乳がん検診はマンモグラフィ検査が国際基準ですが、乳腺の密度が高い40代の検診精度が低くなるという課題があり、近年、マンモグラフィ検査に「超音波検査」を組み合わせたり、単独で用いたりする方法を採用しているところもあります。約7万6千人の40代の女性を、マンモグラフィ検査を受けたグループと、マンモグラフィ検査に超音波検査を加えたグループに無作為に分けて比較する大規模な臨床研究の結果、がんの発見率が、超音波検査を加えたグループの方が1.5倍高かったという報告があります。しかし、死亡率を減少させる効果はまだ認められてなく、その検証のために引き続き調査が必要とされています。
一般的な乳がん検診の内容
問診:現在の病状、既往歴、家族歴、過去の検診の受診状況等
国の指針では、問診、乳房X線(マンモグラフィ)が検診項目になっています。視触診は推奨されていませんが、実施する場合はマンモグラフィと併用します。ほかに超音波の単独検査やそれらを組み合わせた方法で行われています。
※妊娠中や妊娠の可能性のある人、授乳中の人などは受診できない検査があります。